【見学】中央大学中澤秀雄ゼミのみなさん
12月12日(土)に中央大学中澤秀雄ゼミのみなさんが来館されました。
中澤ゼミのみなさんは、岩手県奥州市を拠点に「まちづくり」「福祉」「ポスト3.11」の3班にわかれて研究活動を行っており、今回は、来年度のゼミ活動に向けて関連する分野の識見を得るプレ合宿の一貫として、中越地震・中越沖地震を経験した新潟にいらっしゃいました。
フィールドワークを積極的に行われており、各地に車で調査に向かわれているそうで、昨日も早朝に出発し遠路はるばる車でいらっしゃったとのこと。バイタリティに頭が下がります。そして、積雪前で本当に良かったと思います。昨年は12月の上旬から積もり始めていたような。。
学生のなかには、宮城県南三陸町や同女川町でフィールドワークを進める方や、岩手県釜石市の震災アーカイブについて研究されている方もいらっしゃり、事前になかなかのボリュームで質問をいただいていたため、見学後に質疑応答の時間を設けました。
「メモリアル回廊を立ち上げるにあたり、図書館や博物館など既存の公的機関とどのような連携が図られたのか」
「メモリアル回廊は分散型の展示方法が特徴的だが、そのほかに展示や運営の面で独自に工夫している点はあるか」
「語り部の実施や施設運営のへの参加など、回廊全体を通じて地域住民とのかかわりが密接であると感じるが、どのような経緯で施設への住民参加を実現させたのか」
「釜石市の震災メモリアルパーク整備検討委員会が訪問した記録があるが、釜石市に限らず東日本大震災以降の震災アーカイブにおいて、メモリアル回廊が支援や協力をしている面があれば知りたい」
など、中越メモリアル回廊の施設運営や他機関との連携についてかなりつっこんだ質問をいただきました。
また、質疑応答を進めるなかで、「災害教訓の継承について、都市部と地方の違いを感じるか」「都市部の小中学生向けの防災教育の取組みは」「運営スタッフのキャリア形成について知りたい」など追加で質問もいただき、1時間程度の予定が気付けば1時間半が経過していました。
個人的な話ですが、母校の学生の方々だったため、初対面ながらも自分もゼミに参加しているようなどこか懐かしさを感じつつの受入れとなりました。とともについこの間まで通っていたつもりでいたのに卒業してからもう○年経つのか…と感慨深いものがありました。
きおくみらいでの見学終了後は山古志の三太夫さんに宿泊、本日はおぢや震災ミュージアムそなえ館の見学を予定されているそうです。実りあるプレ合宿となりますように。そして無事に多摩までたどり着くことをお祈りしています。ご来館ありがとうございました。